黒歴史
若き日を知る友人と数年ぶりの再会。
「しろくろって男関係やばかったよね。」
と知り合ったばかりの子の前で暴露話。
褒めてる風な、武勇伝的なトーンで話すから女って怖い。
ハタチ前後の頃、私の恋愛は荒れていて、
自伝でも書けるんじゃないかってくらいのレベルでイベントが起きていた。
それでもあの頃はそんな自分を俯瞰して見ていて、
「私の不幸な話を聞いて、自分はまだ幸せだと思ってくれればいい」と
女友達に打ち明け話をしていた。
今から考えるとモテ自慢に受け取られていたかもしれない。
そんな私も旦那と出会い、早6年半。
色恋の「い」の字もないほど安定した生活を送っている。
だからこそ、
そんな昔の話を引っ張り出して来ちゃうの?
っていう驚きと、
私にとっては過去だけど、彼女にとっては冷めやらぬ衝撃なんだな
っていう新しい発見。
当時よっぽど強い衝撃を受けたんでしょう。
それは「かわいそう」「大変だね」という感情ではなく、
きっと「このレベルの女がなぜ」とか
「みんなこの女の正体を知らなすぎる」とか
「あれだけのことをしておいてなんで痛い目を見ないのか」とか
そういうドロドロとした感情なんだろうな。
こういうことを理解できるようになったのは、
私にもそう思う女性ができたからで、
そういう意味では嫌いなあの子に感謝しなければならないな。
なんだか色々なことに思いを馳せる都会の夜。